« 2005年10月 | メイン | 2006年04月 »

2005年11月20日

NEET(ニート)

今や「NEET(ニート)」という言葉は、活字やテレビに溢れかえっており、一般的な言葉として認知されて来ている。「Not in Education , Employment , or Training」の略語であり、学校に通っていない、働いていない、職業訓練も受けていない、言わば学ぶことも、就労することも拒んでいる若者を意味している。

この「NEET」にも二つの統計上の分類がある。
「非労働力人口(就業者でも失業者でもない人々)のうち、年齢15~34歳、学卒、未婚者であって、家事・通学をしてない者」と「15~34歳のふだん収入を伴う仕事をしていない無業者(ただし通学と有配偶を除く)のうち、就業希望を表明しながら職探しをしていない人々と、就業希望を表明していない若者の総和」というもの。前者は厚生労働省による定義で、2004年の調査で「NEET人口」を64万人とし、後者は内閣府による定義で、2002年の調査で「NEET人口」を85万人としている。

現在、国もNEET対策に力を入れており「若者人間力強化プロジェクト」として平成17年度の厚生労働省の予算に177億の予算が組み込まれている。
その中身は、、、

(1)若者の人間力を高めるための国民運動の推進
(2)フリーター・無業者に対する働く意欲の涵養・向上
○ 若者自立塾の創設(新規)
○ ヤングジョブスポットの見直し等による若年者への働きかけの強化
○ 就職基礎能力速成講座の実施(新規)
(3)学生生徒に対する職業意識形成支援、就職支援の強化
○ 無償の労働体験等を通じての就職力強化事業(ジョブパスポート事業) の創設(新規)
○ 小中高校生向けの職業意識形成支援事業の充実
○ 大学及び大学生に対する就職支援の強化
(4)若年者に対する就職支援、職場定着の推進
○ 若年者に対する就職実現プランの策定による個別総合的支援の実施
○ 若年者試行雇用事業の拡充
○ 職場定着を推進する施策の充実(新規)
(5)ものづくり立国の推進

となっている。

投稿者 kokoro : 20:23

自閉症

いまだに多くの誤解を受けている障害が「自閉症」である。「自閉症」という病名にどのような印象をお持ちだろうか。多くの人が「自分の殻に閉じこもる」から「自閉症」だとは考えていないだろうか。何か精神的なストレスで自閉症になったり、家庭不和から自閉症になったりはしない。かつては心理的原因論が有力とされてきた時代もあったが、現在では先天的な脳の機能及び発達の障害であることが分かって来ている。

2004年10月から11月にかけて日本自閉症協会は「自閉症者に対する意識調査」を行っている。「自閉症を知っているか」の問いにはほぼ全ての世代、男女関わらず「知っている」と答え、「どうやって知ったか」の問いでは「テレビ」「新聞」が圧倒的多数を占めた。また「身近にいる」という答えも20%を超えた。またこの調査で最も重要だと思われる自閉症の原因については「脳機能の発達障害」と正しく理解しているのは全体の68%、「心の病」「遺伝性」「親の育て方」といった誤解した回答は30%を超える結果となった。「自閉症者が近くに住んでいたら」という問いでは「問題ない」がほとんどで「不安である」「いやだ」と答えたのは数%に満たなかった。だが一歩踏み込んだ「自分の子供が近くに住んでいる自閉症児と一緒に遊ぶことをどう思うか」の問いでは「不安である」「いやだ」と答える人が20%近くになる。障害者のいる地域生活自体は許容出来るものの、直接関わることには拒否反応を示すという、奥深い問題がこの調査から見え隠れする。「自閉症」という言葉そのものに対する誤解、そして少年犯罪などの過熱報道の影響で「障害」そのものの実態は無視され、犯罪行為そのものが先行した形で「障害」が語られ、一般にそうした悪いイメージばかりが植え付けられるという問題もある。我々の間違った認識が、患者やその家族に大きなダメージを与えることになることも肝に銘じておきたい。

投稿者 kokoro : 20:22

パニック障害

「パニック障害」の有病率は100人に1人から3人といわれ、全国に数百万の患者がいるとされている。ある日突然に耐え難い不安と恐怖に襲われ、動悸や現実感の消失といった症状からパニックを起こし、さらにそうした症状が再発、反復することの不安と恐怖に捕らわれ日常の生活さえ困難となる。さて「パニック発作」と診断される条件とは何だろう、DSM-IV-TR 精神疾患の診断・統計マニュアルは以下の13症状を挙げている。

【パニック発作の症状・DSM-IV】
1.動悸、心悸亢進、または心拍数の増加
2.発汗
3.身震いや震え(身体や手足の震え)
4.息切れ感や息苦しさ
5.窒息感
6.腰痛、あるいは腹部不快感
7.吐き気、あるいは腹部の不快感
8.めまい感、ふらつき、頭がぼんやりする感じ、または気が遠くなる感じ
9.現実感消失(現実でない感じ)、または離人症状(自分自身から離れている感じ)
10.コントロールを失う(あるいは、自制心を失う、気が狂う)ことに対する恐怖
11.死に対する恐怖
12.異常感覚(手足のしびれなど感覚麻痺やうずき感)
13.冷感、または熱感(紅潮)

上記の13症状のうち、4つ以上の症状が認められれば「パニック発作」と診断される。息切れ感や息苦しさ、窒息感はパニック発作の代表的症状だが、40%以上のパニック障害患者で幼少期に呼吸器疾患(気管支炎、喘息)の既往が認められるという興味深いデータもある。

投稿者 kokoro : 20:22

生きづらさ

今「生きづらい」人々が増えている。それは漠然とした無力感であり、実態を伴った心の病を指すこともある。不登校、リストカット、摂食障害、アダルトチルドレン、ひきこもり、NEET、ネット依存、自殺企図、抑圧、絶望、無気力・・・。日々平然と流れる時間、その中で自分と関わり合う全ての意思や感情、人はそれを当然の如く受け止め、処理していく。それに疑問を呈したり、違和感を感じることなどない。しかし、それを自分の価値基準の中で消化出来なくなった時に誰しもが、この世の中での「生きづらさ」を実感するのだ。

私達は常に「個」と「社会」の狭間で揺れ動き、傷付いている。それは決して「生きやすさ」を求めているからではない、ただ常に自分であり続けることを望んでいるだけだ。

投稿者 kokoro : 20:21

登校刺激

これまで不登校児童に対して行われて来た学校側の対処は、「家庭訪問を行い、学業や生活面での相談に乗るなど様々な指導・援助を行う」ものであったり「登校を促すため、電話をかけたり迎えに行くなど」といった登校を促す、いわゆる「登校刺激」と呼ばれるものであった。これまでは表面上の欠席日数を減らす為の場当たり的な対応に終始していた。不登校児童生徒のうち、平成15年度においては26.7%の者が年度内に登校出来る様になっている事実はあるものの、生徒の心理的状況を十分把握しないままの登校刺激はかえって逆効果になるとの指摘も多い。

不登校の長期化による引きこもりへの移行、背景の複雑化などから、地域の支援グループや家族とのネットワーク作り、情報交換が必要とされる。

投稿者 kokoro : 20:19

不登校児童生徒数データ

文部科学省による最新の統計では平成15年度間に30日以上、国公私立の小中学校を欠席した児童は126,212人(小学校24,086人、中学校102,126人)で、平成14年度に続き減少傾向となっている。ピーク時の平成13年度には138,722人、1校あたり7人が不登校、不登校児童生徒の在籍学校数は小中学校全体の57.6%に及んだ。

投稿者 kokoro : 20:14