生きづらさ
今「生きづらい」人々が増えている。それは漠然とした無力感であり、実態を伴った心の病を指すこともある。不登校、リストカット、摂食障害、アダルトチルドレン、ひきこもり、NEET、ネット依存、自殺企図、抑圧、絶望、無気力・・・。日々平然と流れる時間、その中で自分と関わり合う全ての意思や感情、人はそれを当然の如く受け止め、処理していく。それに疑問を呈したり、違和感を感じることなどない。しかし、それを自分の価値基準の中で消化出来なくなった時に誰しもが、この世の中での「生きづらさ」を実感するのだ。
私達は常に「個」と「社会」の狭間で揺れ動き、傷付いている。それは決して「生きやすさ」を求めているからではない、ただ常に自分であり続けることを望んでいるだけだ。